THE NORTH FACE(ノースフェイス)古着仕入れガイド|RE-USE TOKYO
THE NORTH FACE 古着仕入れガイド
THE NORTH FACE の歴史
1966年の創業から半世紀以上、アウトドアギアの最高峰へ
THE NORTH FACEは1966年、サンフランシスコでダグラス・トンプキンスとケネス・"ハップ"・クロップにより創業。ブランド名は山の最も険しい「北壁」に由来し、最も厳しい環境に挑む姿勢を表しています。
ブランド史
- 1966 サンフランシスコで創業
- 1968 自社製品の製造開始
- 1970s ダウン製品・ドーム型テント
- 1980s GORE-TEX採用・マウンテンJK誕生
- 1992 ヌプシジャケット発売
- 1990s後半 ストリートカルチャー化
- 2000 VFコーポレーション買収
- 2010s Supreme等コラボ時代
- 2020s FUTURELIGHT・サステナ
年代判定の手がかり
- 〜2000年代:HyVent素材が主流(2000年代初期〜2010年代前半に中心的に使用)・旧型タグ
- 2010年代:DryVentが2010年代初期から徐々に移行開始(2014年前後から本格普及)。市場主流はほぼDryVentに移行済み。HyVentは旧品・廉価ライン・アウトレット・キッズ等にごく限定的に残存する程度
- 2020年代:FUTURELIGHT・リサイクル素材表記・QRコード
- 同じモデル名でも年代で完全に別シルエット
- タグのフォント・素材表記・製造年で年代特定
- ※年代の境界は断定不可。レンジ(前半/中盤/後半)で判断すること
- ※HyVent/DryVentは年代判定の補助要素であり単独では確定不可。同年代でもモデル・用途(キッズ/廉価ライン)で併存する
ジャケット種類 完全図鑑
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マウンテンジャケット
▼最高峰シェル。肩の大きな配色切り替え+厚手GORE-TEX+丈長め。ジップインジップ対応。
見分けポイント
- 肩〜腕に大きな配色切り替え
- 生地が硬い(ゴワゴワ)
- 内側にジップインジップ接続部
- 裾がお尻まで覆う長さ
マウンテンライトジャケット
▼マウンテンJKの軽量版。肩切り替え共通だが薄い・軽い・丈短い。日本限定で絶大人気。
見分けポイント
- マウンテンJKより生地薄い・軽い
- 丈が腰骨あたり
- 斜め切りハンドウォーマーポケット
ヌプシジャケット
▼最大人気ダウン。横バッフルのモコモコシルエット。丈短い。襟高い。
見分けポイント
- 横縞バッフル(もこもこ横区切り)
- パンパンの見た目・丈短い
- 襟が顎まで覆う
バルトロライトジャケット
▼ヌプシ上位。肩切り替え+ダウン+フード。入手困難。光電子はゴールドウイン独自素材で、日本企画の一部年式にのみ採用。
見分けポイント
- 肩切り替え+ダウンモコモコ+フード
- ⚠️ 2015前/後で別シルエット
- ⚠️ 光電子=日本企画中心(韓国にも高機能中綿あり)
デナリジャケット
▼フリース+肩ナイロン切り替え。胸に横ジッパー小ポケット。
見分けポイント
- ボディ=フリース、肩=ナイロン
- 胸に横ジッパー小ポケット
コンパクトJK / ベンチャー / アントラ / リゾルブ
▼コンパクト=ペラペラ撥水。ベンチャー/アントラ=DryVent防水。リゾルブ=最安。古着超頻出。
見分けポイント
- コンパクト:ペラペラ・パッカブル
- ベンチャー:薄手レイン・ジッパーポケット
- リゾルブ:マジックテープ袖口=最安
ヒマラヤン / マクマードパーカ
▼ヒマラヤン=最強ダウン。マクマード=膝丈ファー付き。
見分けポイント
- ヒマラヤン:巨大バッフル+ボリューム最強
- マクマード:膝丈+ファー+ミリタリー調
サーモボール / Apex / トリクライメイト / Glacier / コーチJK
▼サーモボール=丸バッフル中綿。Apex=ストレッチソフトシェル。トリクライメイト=3-in-1脱着式。Glacier=薄手フリース。コーチJK=スナップボタン+背面ロゴ。
見分けポイント
- サーモボール:丸型バッフル+「ThermoBall」タグ
- Apex:しなやかストレッチ+GORE-TEXなし
- トリクライメイト:内側に接続ジッパーライン
- Glacier:全面フリース(肩切り替えなし)
- コーチ:スナップボタン+背面ロゴ
Summit / FUTURELIGHT / Flight / PURPLE LABEL / キッズ
▼Summit:「SUMMIT SERIES」ロゴ(左袖・胸・裾など複数配置)。高機能アルパイン系製品群の総称で、ノースフェイスの中で最も過酷な環境を想定したハイパフォーマンスライン。高単価になりやすいが個体差大。
FUTURELIGHT:VF Corporation独自開発のナノスピニング防水メンブレン(2019発表・2020〜)。GORE-TEX(外部企業W.L.Gore社)とは開発元・技術体系が異なり、用途・グレード違いで併存(完全な代替関係ではない)。詳細はテクノロジーセクション参照。
Flight:ランニング超軽量。サムホール付き。
PURPLE LABEL:紫ロゴ。nanamica。安く売ると損。
キッズ:仕入安・転売率高。160とXS混同注意。
見分けポイント
- Summit:「SUMMIT SERIES」ロゴ(左袖に多いが胸・裾等の複数位置に存在)
- FL:タグ「FUTURELIGHT」
- Flight:サムホール+ストレッチ
- PURPLE:紫ロゴ+nanamica表記
- Kids:タグ「Kids/Youth」+サイズ100-160
ジャケット比較表
一目でわかる各モデルの違い
| モデル | 素材 | 防水 | 保温 | 価格帯 | 頻度 |
|---|---|---|---|---|---|
| マウンテンJK | GORE-TEX | ★★★★★ | ★★ | ¥25,000〜50,000 | 中 |
| マウンテンライト | GORE-TEX | ★★★★★ | ★★ | ¥20,000〜40,000 | 中 |
| ヌプシ/1996 | 700FPダウン | ★★ | ★★★★★ | ¥15,000〜35,000 | 高 |
| バルトロ | ダウン(日本版一部に光電子) | ★★★★ | ★★★★★ | ¥30,000〜60,000+ | 低 |
| デナリ | Polartec | ★ | ★★★ | ¥8,000〜20,000 | 中 |
| コンパクト/ベンチャー/リゾルブ | ナイロン/DryVent | ★★〜★★★★ | ★ | ¥3,000〜12,000 | 超高 |
| ヒマラヤン/マクマード | 800FPダウン | ★★★ | ★★★★★ | ¥25,000〜50,000+ | 低 |
| Summit/FL/Flight | FUTURELIGHT | ★★★★★ | ★★ | ¥20,000〜50,000 | 低(高額) |
| PURPLE LABEL | 高級ナイロン | ★★★ | ★★ | ¥15,000〜50,000+ | 低(高額) |
素人でもわかる!見分け方のコツ
6つのポイントで判別
❶ 素材を触る
▼- ▸ 硬いナイロン → シェル系
- ▸ ペラペラ → コンパクトJK
- ▸ モコモコ → ダウン系
- ▸ 柔らか起毛 → フリース
- ▸ ストレッチ → Apex/Flight
❷ 肩の切り替え
▼- ▸ 大きな配色切り替え → マウンテン/バルトロ
- ▸ 肩ナイロン+ボディフリース → デナリ
- ▸ 切り替えなし → ヌプシ/スクープ/ベンチャー
❸ 丈と厚み
▼- ▸ 丈長い+硬い → マウンテンJK
- ▸ 丈短い+モコモコ → ヌプシ
- ▸ 膝丈+ファー → マクマード
- ▸ ペラペラ+軽い → コンパクト/ベンチャー
❹ 品番でモデル特定(※完全一致保証ではない)
▼- ▸ NP61800 → マウンテンJK(代表品番。同品番でも年式で改良差あり)
- ▸ ND92234 → ヌプシ(代表品番。同品番でも年式で変更あり)
- ▸ ND92240 → バルトロ(代表品番。同品番でも年式で大幅変更あり)
- ▸ NF0A3C8D → 1996レトロヌプシ(代表例。国・復刻で仕様差)
- ▸ ※品番でモデル名の特定は可能だが、同一品番=同一仕様とは限らない
- ▸ ※品番は企画ラインの傾向を示す補助情報。国判定・年式確定はできない
❺ フードの形状
▼- ▸ 取り外し可能 → マウンテンJK系
- ▸ ダウン入り一体型 → バルトロ
- ▸ ファー付き → マクマード
- ▸ フードなし → ヌプシ/デナリ
❻ ポケットの形状
▼- ▸ フラップ付き四角 → スクープ
- ▸ 斜めジッパー → マウンテンライト
- ▸ 横ジッパー胸ポケ → デナリ
- ▸ スナップボタン全体 → コーチJK
+ プロ向け補助チェック
▼- ▸ 製造タグ位置:首裏 / 内ポケット裏 / サイドシーム(モデルで異なる)
- ▸ ジップ刻印:YKK / VISLON(正規品判定の補助に)
- ▸ 裏地構造:メッシュ(レインJK)/ キルト(ダウン)/ 無地(ソフトシェル)
- ▸ テープシーム:多い=上位モデル(Summit等)の傾向
⚠️ 仕入れ実務の注意事項
品番だけでは確定しない ─ プロが知るべき落とし穴
品番だけで確定しない
▼- ▸ NP/ND → 日本企画(ゴールドウイン)発生が多いが確定不可
- ▸ NJ/NF → 韓国流通・アジア流通の傾向があるが、US・EU・並行輸入・日本正規も混在。「韓国企画」とは断定不可
- ▸ 同じNPでも韓国流通あり、同じNJでも日本正規あり
- ▸ ホログラムだけでは真贋判定できない個体も存在
- 👉 品番はモデル特定には有効だが、国・生産地の判定には使えない。同一品番でも生産国・年度で仕様差あり。国・年式は補助情報としてタグ言語+サイズ表記+販売元で総合判断
1996ヌプシの国別差異
▼- ▸ US版/韓国版/日本版で傾向差はあるが副要因レベル
- ▸ 年式差(復刻ロット差)の影響の方が圧倒的に大きい
- ▸ 同じ国でも別シルエットが普通に存在する
- 👉 国差より年式差が支配的。実測サイズの確認が必須
バルトロの年代別差異
▼- ▸ 2015年以前と以後で完全にシルエットが別物
- ▸ 光電子ダウンは主に日本企画の一部モデルで採用(全バルトロ=光電子ではない)
- ▸ 韓国版・US版等は光電子ではなくHEATSEEKER等のグローバル共通中綿やダウンが使われる(HEATSEEKERはTNF全地域で使用されるインサレーション技術であり、韓国専用ではない)
- ▸ 韓国版・復刻版では肩切り替えがない個体あり
- 👉 タグの年式+光電子ロゴ有無で日本版を特定
Summit Seriesの注意ポイント
▼- ▸ 通常マウンテンJKと混同して安く仕入れるケースが多発
- ▸ 「SUMMIT SERIES」ロゴ(左袖・胸・裾など複数配置)を見逃さないこと
- ▸ 高単価になりやすいが、年式・状態・人気色で変動が大きい
- ▸ エクスペディション系は重いモデルもある(軽い=必ず高級ではない)
- 👉 SUMMITロゴ+テープシーム量で判別。価格は個体差あり
PURPLE LABELの見落とし
▼- ▸ シルエットが細身・ミニマルで「地味なノース」に見える
- ▸ 通常ラインと思って安値で出品すると大損
- ▸ 紫ロゴタグ+nanamica表記を必ず確認
- 👉 PURPLE LABELは定価3〜7万円台、古着でも高値安定
レディース・アジア専用モデル
▼- ▸ 同じモデル名でもメンズとレディースで別物扱い
- ▸ 韓国で特に多い「短丈ヌプシ」(W's Nuptse Short)
- ▸ Mountain Down Coat(女性用ロング)等のアジア専用品
- 👉 品番末尾やタグの性別表記を確認して混同を防ぐ
韓国ノースフェイス(WHITE LABEL)
日本未展開の韓国限定ライン
韓国ノースフェイスとは?
韓国のノースフェイスは「Youngone Outdoor(ヨンウォンアウトドア)」が地域別ライセンス会社として運営。2011年からWHITE LABEL(ホワイトレーベル)という韓国限定コレクションを展開。日本はゴールドウイン社が同様に地域別ライセンスで企画。いずれもVF Corporation傘下のTHE NORTH FACEブランドを、各国のライセンス会社が独立運営する構造です。
韓国では「国民的ブランド」ともいえる人気で、特に若い世代のファッションアイコン。WHITE LABELはタウンユース・日常ファッションに寄せたデザインが特徴。韓国ではRED LABEL(本格アウトドア)も展開されており、WHITE LABELは「ファッション寄り派生ライン」の位置づけです。
⚠️ よくある誤解:「NJ品番=韓国確定」は間違い / 「WHITE LABEL=全部安い」も間違い(人気モデルや限定カラーは日本より高いことも普通にある)
⚠️ 韓国WHITE LABELの誤認3パターン:
① 日本企画品番(NP/ND)でも韓国流通品が存在する
② WHITE LABEL品でも日本正規輸入として流通するケースあり
③ 同モデル名でも韓国版=必ず別設計とは限らない(年式差の方が大きい場合も)
韓国ノースフェイスの歴史
沿革
- 1974 Youngone設立
- 1997 韓国でTNF販売開始
- 2003 韓国アウトドア市場でブランド売上1位に
- 2011 WHITE LABEL始動
- 2018 平昌五輪パートナー
- 2025 日本でも一部並行流通が拡大
- Youngoneのライセンス契約は2032年まで継続(韓国でのTNF展開は当面続く)
仕入れポイント
- 日本未展開→希少性高い
- 韓国限定カラー→転売需要高い
- サイズ95≒日本S〜M
- 韓国はファッション優先企画で日本よりシルエット違いの差が大きい
- SHORT丈ヌプシ等レディース多い
各国ラベルの違い
🔴 通常ライン(アウトドア)
- 赤ロゴ・本格アウトドア
⚪ WHITE LABEL(韓国限定)
- 白/黒ロゴ・タウンユース中心(一部アウトドア寄りラインも存在)
🟣 PURPLE LABEL(日本限定)
- 紫ロゴ・nanamica・細身上品
韓国版 vs 日本版 早わかり比較
| 項目 | 日本版(ゴールドウイン) | 韓国版(WHITE LABEL) |
|---|---|---|
| 展開元 | ゴールドウイン社 | Youngone Outdoor社 |
| ロゴカラー | 赤 / 紫(Purple Label) | 白 or 黒 |
| 品番体系 | NP / ND / NA + 5桁 | NJ / NC / NF + 英数字 |
| デザイン傾向 | 機能性重視 / クリーン | トレンド重視 / ファッショナブル |
| サイズ表記 | S / M / L / XL | 90 / 95 / 100 / 105 |
| タグ表記 | 日本語 | ハングル(韓国語) |
| 価格帯 | やや高め | 定番は安い傾向だが人気モデル・限定カラーは日本より高いことも |
素材・テクノロジー解説
ノースフェイスの主要テクノロジー
防水透湿素材
▼- ▸ GORE-TEX:外部ライセンス素材・最高防水透湿(マウンテン系)
- ▸ DryVent:ノース独自防水(スクープ/ベンチャー)
- ▸ HyVent:旧防水素材(2000年代初期〜2010年代前半が中心)。市場主流はDryVentに移行済みで、HyVent個体は旧品・廉価ライン・アウトレット在庫がほとんど
- ▸ FUTURELIGHT:VF Corporation(ノースフェイス親会社)が独自開発したナノスピニング防水メンブレン(2019発表・2020〜)。通気性を重視した設計思想。GORE-TEX(外部企業W.L.Gore社のePTFE膜・耐久防水重視)とは開発元も技術体系も異なる。市場では競合関係として扱われるが、実際は用途・グレード違いでGORE-TEXと併存しており、完全な代替関係ではない。GORE-TEXと競合するVF Corporation自社開発の防水透湿素材という位置づけ
保温・中間層素材
▼- ▸ 700FPダウン:高品質(ヌプシ)
- ▸ 光電子ダウン:ゴールドウイン社が独自開発した機能素材(ノースフェイス本体の技術ではない)。体熱を遠赤外線で輻射・再利用して保温性を高める仕組み。ゴールドウインが日本でノースフェイスを企画運営する立場を活かし、日本企画の一部モデル(バルトロ等の一部年式)にのみ採用。全バルトロ=光電子ではない。光電子以外のモデルではHEATSEEKER等のグローバル共通インサレーションやダウンが使われる(HEATSEEKERはTNF全地域共通の中綿技術であり、特定地域専用ではない)
- ▸ PrimaLoft:合成中綿(サーモボール)
- ▸ Polartec:高機能フリース(デナリ)
その他
▼- ▸ WindWall:防風(ソフトシェル)
- ▸ FlashDry:速乾(Flight)
- ▸ ジップインジップ:接続システム
- ▸ リサイクル素材:2020年代〜